2009-01-31

那須塩原の“リサイクルショップ”『なんでも屋』

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那須塩原の鍋掛というエリアに、古くてでかくてなんでもある名物リサイクルショップがある。
その名も『なんでも屋』。

このガラクタをひっくり返したかのような摩訶不思議な空間に、掘り出し物を見つけに出かけた。


ここには何度か訪れているが、なぜかいつも雨が降っていた。
この日はすっきりと晴れていた。
心なしか、野外にずらりと積み上げられたガラクタ(失礼)も、ワンランクきれいに見える。

そんな野外の陳列品の中から、まずは灯油タンクを見つけ出す。
我が家には18リットル入りのポリタンクが1つだけしかなく、しょっちゅう空になってはガソリンスタンドへ補充に行かねばならず不便だった。
たくさん並んであるポリタンクの中から、比較的きれいで、20リットルタイプのものを選ぶ。

野外をぶらりと見て回った後は、店内探索へ。
増築を重ねた結果にできあがったと思われる店内の構造は複雑だが、一応ゾーンごとに家具、電化製品、照明器具、厨房用品、AV製品、インテリア関係などに分かれている。
黒電話、年代物のミシン台、古いLPレコードなど、マニア垂涎の品もあって、探せば探すほど訳の分からないものまで見つかる。まさに宝探しの趣きだ。

だが、通り道が狭く、回りこまねば見て回れない袋小路もあって、あふれる品物が積み上げられている上に通路までを浸食しつつあって、暗い店内で品物をうまく避けながらそろそろと歩かねばならない。
猫がちょろちょろと出現したり、なんとも不思議な雰囲気なのだが、店員とおぼしきおじさんたちは(品物を修理したり、ごしごし洗ったり、何かをせっせと運んだりしている)口数が少ないながらもあいさつしてくれる。

リビングで使いたいこども用のイスや、こどものおもちゃを片付けるための収納家具を探したのだが、この日は「これだ」というものが見当たらず、結局ポリタンクだけを買って帰ることにした。
ポリタンクのお代は200円也。















外に出ると、変わったものに出くわした。
扉が焼き融かされた大きな金庫。

盗難にあって、賊たちに焼き切られたものなのか?
それがなんでここにあるのだろう。
というか、売り物?

不思議だ。














じぃーっと見つめる息子。
この後に、質問攻めにあう。
「これなに?」「なんでこわれてるの?」「だれがこわしたの?」……




庭の木で、子猫たちが木登りをしていた。
この店は、なんだか子猫までもがたくましい。
生き抜くパワーというか、根性というか。



次に来たときは、掘り出し物を見つけてやろう。

2009-01-29

ONCE ダブリンの街角で

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今夜観た映画について。

よかった。すばらしい曲とストーリー。
もう一度観たい、と見終わった直後に思った。
余韻が深く、心のやわらかいところまであたたかさが染み込む映画だった。


『ONCE ダブリンの街角で』

主題歌 “Falling Slowly”。




映画の公式ホームページはこちら。


感想/★★★★★

2009-01-28

アフターダーク 村上春樹著

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村上春樹。
彼の作品は必ず読む。昔からずっと大好きな作家のひとりだ。

『アフターダーク』を読み終わる。

示唆に富むフレーズの数々。
完璧な比喩、思わず唸ってしまう見事な表現力。
村上春樹の筆力を存分に味わうことのできる作品だと思う。

しかし、ストーリー(大きなメッセージ)はいま一歩と思った。
これはあくまで個人的な見解。
村上ファンなら、いろんな意味で楽しめる作品であることは間違いない。

それにしても、各登場人物の描き方がうまい。
肉付けというか描写力が、ますます際立ってきているように思う。

感想/★★★★☆

2009-01-26

うんちゃか LIVE @籠

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1月24日、『籠』でまたまた見逃せないイベントがあった。

それは、湘南からやってきた夫婦デュオ“うんちゃか”のLIVE。
なんと中学生の息子さんもパーカッション(カホン)で加わり、家族3人の熱いパフォーマンスで僕らを沸かせてくれた。

夫婦+息子のうんちゃかの歌は楽しかった。
伝えてくれるメッセージは、「笑おうよ」「明るい未来を信じよう」「愛は世界を救う」など、わかりやすいけど、僕らがふだん忘れていたりすること。
人の汗や、人の愛、自然に沿って暮らすこと、そうした生の根本への強くて温かいメッセージが溢れていた。

店は超満員。
テーブルを取っ払って椅子席だけにしたのに、そのキャパを軽く20%越えるくらいのお客さんで溢れた。

うんちゃかの放つ熱オーラに包まれて、会場も沸きに沸いたなあ。
決して大きくない箱だからこそ、ステージと客席の一体感がものすごかった。



うんちゃかLIVEだけでなく、この日はゲストパフォーマンスも超ラブリー。

籠店主夫妻のりっちゃんらで結成されたフラガールズのフラダンスがLIVEに花を添えた。

うっとりしましたよ。
フラダンスって、心を現す踊りなんだってね。
やさしい笑顔で優美に踊り、海なし県の栃木にさわやかな潮の香りをふりまいてくれた。
フラガールズの皆さん、そしてフラガールズの先生(ソロで踊られました)、すばらしい踊りをありがとう。


さらにパフォーマンスは続いた。

葉山からやってきた Close Up Magician 星川広氣さんが登場。

マジックショーがあると事前に聞いていたので、うちの息子しゅんしゅん(マジックが大好き)などは、これを楽しみに寝ずにがんばって待っていたほど。
最前列にこどもたちがわくわくと勢揃いしている。

このマジックもすごかった。
テレビで昨今よく見るすごいマジックとまったく遜色なく、ありえないでしょ的アンビリーバブルの連続で、あまりにすごすぎて観ていた女性から次々と「きもちわるい〜〜」と泣きが入るほどだった。
これはほんとにすごかった。

この日の全部を観た者として感じたことを言わせてもらえば、籠って、受け入れる器としての度量が大きい。
それはイコール店主夫妻の人柄そのものだな。開けっぴろげで楽しいこと大好きで、人が大好き。

そういう籠的世界に憧れている自分は、内面的にはすごくノッているのに、それを表にストレートに出せない。素直に踊ったり騒いだりなぜかできない。
性分だから仕方ないとはいえ、憧れは募る一方だ。もういい歳だけど、それでもいつかは籠的なノリで自分を開放したい。いつかできるといいね。


最後にまとめを。
うんちゃかの表現世界は、籠でやるのにふさわしい世界観であり、うんちゃかのノリはまさしく籠にうってつけのパフォーマンスだった。
籠とオアシスの絆の強さをあらためて知った夜だった。

映画はここから@ハーマン黒磯店

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黒磯には映画館がない。
どこか隣町に行けばあるのか、というと、これもない。
広い栃木県北を探しても、映画館は1軒もないのである。(!)

東京や都会に住んでる人には、うまく想像できないかもしれないが、
地方はだいたいこんなもんである。
集客ビジネスは、人口の少ないエリアではなかなか厳しいのだ。
コンサートしかり、演劇しかり。
封切り映画が観たければ、電車で片道1時間、車で1時間半の宇都宮まで出向くしかない。

そんな訳で、こっちに引っ越してきてから3年経つが、映画館に行ったことは一度もなく、映画はもっぱらレンタルビデオかDVDで観ている。
本当は大きな銀幕で、ポップコーンとコーラ片手にゆったり観たいのだけどねえ。

でもさすがに、レンタルビデオ屋は大きいのがあって、黒磯にTSUTAYAもちゃんとある。
僕らはTSUTAYA黒磯店と、栃木県を中心に中規模チェーンを展開している「ハーマン」という店をどちらも利用している。
半額キャンペーンとか、旧作すべて100円キャンペーンとか、安く借りられる期間を利用してあっち行ったりこっち行ったりと、庶民らしくこまめに動いてます。

ハーマンは、ビデオをすべて100円で貸してくれるので(DVDは350円?くらい)、息子が大好きなウルトラマン系のビデオをここで毎週借りる。
ついでに、僕らも観たい映画があったら100円で借りて帰る。

ちょくちょくやられてしまうのが、延滞料金。
毎週必ず息子用に1本借りてるのだが、これをたまに返し忘れてしまって、延滞料300円×日数分を支払う羽目になって「あちゃー」である。
100円で借りた意味がふっとぶ。ま、自業自得なのだけど。


ウルトラマンコーナーで、真剣に次観るビデオをセレクトするしゅんしゅん。
ケースの裏側のあらすじなどもチェックしてる模様。
いつも15分くらいかけてやっと決まる。

それにしても、ウルトラマンって今となってはたくさんいるんだねえ。
ティガとかジョーニアスとかヒカリとか。
僕はリアルタイムで初代ウルトラマンを観ていたこどもだったのだが、あの頃の映像と最新のウルトラマンの映像を比べると、もう隔世の感があるね。


こちらでは、楓が邦画新作の棚をチェック中。

観る映画はふたりで相談して決めるが、どちらかが「これ観たい」とイニシアチブを取ることもある。
邦画も洋画も話題作もまったく知らない作品も、いろいろ観る。

いい映画を観れた時の満足感は格別だね。
こたつで暖かくしながら、世界の、いろんな人の、練り上げられたストーリーに入り込む。
この2時間の非日常を僕らも楽しんでいる。

2009-01-25

冷え込む夜に空を見上げる

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気温がマイナス2℃を越えるくらいが境目のような気がするが、
暖房してる部屋以外の場所へ移動すると、「さっぶ〜〜〜」と口に出して言わずにいられない。
それくらい冷える。自宅の話です。

そんな冷える夜、さっきためしに勝手口から外に出てみると、家の中の寒さと同じくらいなのでたいして寒く感じなかった。
我が家の気密性はあってないようなものだなあ、、、
と思いながら夜空を見上げてみると、星がいっぱい瞬いている。

星や星座にはまったく疎いのだが、オリオン座の下辺の左の方に一層明るく輝く星があって、きっと有名な一等星なのだろうけど、星から四方八方に光の筋が出ているんだよね。特に横方向に長くキラーンと。
まるでアニメで描いた星のように。

ピッピッと光の線が出てる星なんて、この歳になって初めて見た。
きれいなのでしばらくずっと眺めていた。

なかがわ水遊園で凧揚げ大会(2)

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手作りの凧もできあがり、お昼も食べた。
芝生広場で行われる午後の凧揚げ大会が始まるまで、水遊園で遊ぶことに。

水槽の中をくぐるチューブ状の通路があって、その中から向こう側を撮影。

チューブ状の通路はこんな感じ。大きな魚がゆっくりと回遊する姿を、まるで水中にいるような感覚で眺められる。

いよいよ凧揚げ大会の始まり。開会式のために整列する参加者たち。
園児の部、小学生低学年の部、高学年の部に分かれている。

水遊園の所長のあいさつ、審査委員長のあいさつなど、けっこうちゃんとした開会式だった。
デザイン賞、飛行賞が各部門にそれぞれ1〜3位まであるらしい。


自作の凧を抱えて。おお、気合い入ってる。真剣な表情で開会式に臨む母子。
というか寒かったからかな。

この日は無風で、凧はなかなか揚がらない。
うまくいかないので、僕が最初に凧を揚げて、しゅんしゅんにバトンタッチしようと奮闘し続けたが、結局凧はほとんど空高く挙がることがなかった。
カメラマンが凧を揚げていたせいで、凧揚げ中の写真はないのであった。

凧は揚がらなかったけど、一日楽しかったね。

参加賞のシールとシャーペンをもらって、ご機嫌で帰ったのであった。
なかがわ水遊園のみなさん、どうもありがとうございました。

2009-01-23

なかがわ水遊園で凧揚げ大会(1)

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大田原の佐良土にある水族館『なかがわ水遊園』で、1月18日に凧揚げ大会が行われた。
その情報を知った我が家は、家族3人で出撃。
なかがわ水遊園は何度も行ってる大好きな場所だし、凧揚げにちょっとはまりかけているのだからこれはもう行くしかない。

朝9時半の開館に間に合うよう、我が家は珍しく早起きし、といっても朝8時40分に家を出発した程度で、それでも我が家にしたら早起きで(おい)、弁当を作ろうよなんて前の日に相談してたのに、起きてから作る時間がなくてあきらめたくらいだから、どこが早起き?ってなもんだけど、とにかく我が家レベルで思い切り張り切っていたことは確かだ。

10時から始まる「凧の手作り教室」にまず参加し、自作の凧で午後の大会に参加するという段取りであった。

また来たね。うれしくて走り回る息子。天気は残念ながらどんよりと曇りだった。

まずは、手作り教室で凧を作る。凧本体になる和紙に好きな絵を描く。
好きに描いてもいいのだが、なかがわ水遊園のマスコットキャラ「なかっぴー」とカクレクマノミの下絵をなぞって輪郭を僕が描いて、色を息子がつけることに。
一生懸命に色を塗ってます。

なかがわ水遊園の工作室で、凧作りのベテランのおじいさんがインストラクターになって、親切に教えてくれる。
参加者は10数名くらい。水遊園のスタッフもフォローしてくれて、和気あいあいと凧作りが進んでいく。

できあがったら、館内で遊ぶ。ちょうど企画展をやっていて、見てるだけで癒される魚たちが展示されてるブースがあったので見学。クラゲとかマダコとかクリオネとか珍しいカエルとかウーパールーパーとか。
そこに飾られていた風船のウーパールーパーで記念撮影。

腹が減っては凧揚げできぬ。水遊園の蕎麦屋でランチタイム。
考えてみたら、お弁当作ってきても外で食べるのは寒いよね。
息子は蕎麦屋に行っても、夏でも冬でも、“冷たいざるうどん”しか食べない。
好きなんだからそれでいいよな。

2009-01-21

食べ終わった時

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こじゃっけいのガラでとった鶏ガラスープのラーメンが、この日のお昼。
おいしくいただきました。

食べるのに夢中で、食べ終わってから写真を撮ってないことに気づいた。(おい)
実はラーメン大好き。

最初、スープに塩を入れないで食べてみたが、これがうまかった。
このままでも全然食べられる。
途中で試しに塩をひとつまみ入れてみたら、さらにぐんとうまみが際立った。
塩ラーメンの塩というのは、本来は脇役なんだなあ。

もちろん、1滴も残さず飲み干した。ごちそうさまでした。


これは、焼き上がった「血のステーキ」をアップで撮ったもの。

見た目もレバーそのものでしょ。







女性会員の方々は、キッチンで洗い物などのお片づけ。

庭の片付けなどが済んで、男性陣は仲良く輪になって、この日の感想など四方山話に花が咲く。




Wさんのお宅から臨む田園の風景。

田植えが終わると、ここが緑のじゅうたんになる。







「いのちをいただく」ということ。
日常生活において、それはもはやストーリーを伴わない行為になってしまっている。
いのちをいただくというすごさ、こわさ、ありがたさ。
それらの意味に、僕は今回の体験を通じて少し近づけたように思う。ほんの少しね。

いろんな意味で楽しかった。貴重で得難い体験をさせていただいた。

2009-01-20

“こじゃっけい”を食らう(5)<那須食卓の会>

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朝9時に集合し、絞めて、さばいて、焼いて、味見で肉を食らって、時刻はそろそろお昼時に近づいた。
こじゃっけいのガラと野菜で出汁をとっているスープもそろそろいい感じに。

しかし、その極上ラーメンスープのその前に、もう一品、前菜があった。

それは、鶏の血のステーキ。
絞めた時にボウルに集めた、こじゃっけいの血を食すのである。

なんという食材であろうか。
食材は血。固まった血がそのまま料理になるというのである。

Wさんは言う。

「固まった血は焼くと、味はレバーになるんだよ。しかも、食べるとね、それは絹ごしのレバーなんだ。余分なものはなにもないからね」

絹ごしのレバーですか。そ、それは一度食べてみたい!

血が“絹ごしのレバー”になるまでのプロセスを紹介しよう。

















これが、こじゃっけいの血。血なので、もうすっかり固まっている。
10羽分でこれだけしかない。こじゃっけいは小さいのだ。
それにしても、なんという鮮烈な‘赤’であろう。
















この固まった血をナイフで縦、横に、賽の目にカットする。
すぅーすぅーっとナイフが入る。
















ボウルをふると、こんな風にばらけた。
血の塊なんだけど、その色の鮮やかさに目を奪われた。
キレイだ。
















オリーブオイルをひいて、ニンニクを散らし、賽の目の血塊を豪快に炒める。
加える味付けは、ここでも岩塩とこしょうのみ。
フライパンがふられるたびに、鉄板で熱せられた面が、チョコレートカラーに変わっていく。
















ニンニクの香ばしい香りが鼻をくすぐる。
おお、本当にレバーみたいになってきた。
血も炒めると肉みたいなこんな色になるんだなあ。
へえ、、、、

と思っているうちに、血のステーキ風料理はできあがった。


この「こじゃっけいの血のステーキ」の味はというと……。

うむ、レバー。
でも食感はさらっとしている。プルンとやわらかい。まさに豆腐のよう。
通常のレバーのようにもちっとはしていないくて、今まで味わったことのない不思議な味と食感だ。
いやあこれは血とは思えない。

なるほど。
これは言い得て妙の、“絹ごしのレバー”であった。

2009-01-19

“こじゃっけい”を焼く(4)<那須食卓の会>

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さて、さばくのも終わって、いよいよこじゃっけいを焼く。
ブロイラーではない、正真正銘の地鶏だ。
いったいどんな味がするのだろうか。


まずは、串に鶏の皮を打つ。
さばいたばかりで新鮮だから、見た目もぷるぷるしている。

鶏の肉のほとんどは、メンバー全員で分けて持ち帰るので、この場で焼いて食べる量はさほど多くない。
昼飯のラーメンの具にする(チャーシューの代わり)分と、あとは皆で味見する分だけを炭火で焼くのである。

そして皮は、さばいた際に出た半端な部分をかき集めたものだから、ほんのちょっとしかない。


ということで、できた皮の串はわずかに2本。
その串を炭火にくべて、こんがりと焼いていく。

見た目の、皮が徐々に焼けていく感じがたまらない。
うまそー!
ああ、ビールが飲みたくなってきた。

と思ったら、さっそくビールが登場。
Wさん、ありがとうございます。プシュッといただく。


さて、皮のお味はというと……。

焼き上がった皮は、今まで食べたことのあるどの焼き鳥の皮よりもうまかった。
皮を噛むとぐにっと反発してくるようなもちもちとした弾力があり、味がジュジュワッと歯の間に滲み出す。
コラーゲンだろうか、甘みがあって、皮そのものだけでなく、皮の下にあるうすい肉の部分がしっかりと味を主張する。
この旨味をどう表現したらいいのか。ピュアなエキスの味、とでも言えばいいのか。舌だけでなく、脳の味覚中枢にストレートに響くような力強い旨味なのだ。

焼けた量がとても少なかったから、食べられたのはたった一枚の皮。
でもそれだけで、ずっと噛み続けられそうなくらいのしっかりとした噛み応えと、こたえられない旨味が続く。
目をつぶって長く味わう。これは本当にうまかった。



続いて、手羽先とモモを焼く。

味付けは、削った岩塩とコショウだけ。

脂肪は鮮やかな黄色をしている。
スーパーで買うモモ肉の脂肪の色とは違って、まるでバターのような色。
赤い肉とのコントラストが鮮やかだ。




お肉のお味はというと……。

運動させないで成長させ、90日とか120日で出荷した若いブロイラー鶏の肉と比べると、運動量たっぷりな大人の地鶏の肉であるから、当然、かなりかたい。

だが、うまさはまったく比べ物にならない。
今までスーパーで買って食べていた鶏肉が、いかに水っぽかったかと思わされた。
このかたさは、肉に味がぎっちりと詰まっているかたさなのである。

噛んで噛んで噛みまくり、その旨味を味わう。

昔の人はこんな風にかたい肉を食っていたんだろうなあ、と思いながら一心不乱に噛み続けた。
そう、食らう、ということは力をこめて噛むことなんだね。

いやあ、ごちそうさまでした。



だが、この日の‘おいしさ’はまだまだ続くのであった。

“こじゃっけい”をさばく(3)<那須食卓の会>

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絞めた鶏の調理がいよいよ始まった。
あわせて10羽のこじゃっけい。さて、どんな味なんだろうか。

食卓の会には、プロの料理人が何人もいるので、そんな匠たちにポイントを教えてもらいながら、各自がさばきにチャレンジ。

こじゃっけいは小さいので、肉が小さい。レバーも小さい。


緑色の胆のうはつぶさないように注意する。
これを切ってしまうと、飛び出した胆汁が肉について苦みがついてしまうとのこと。

メンバーのみなさん、さすがに包丁さばきがお上手です。



ガラはすべて寸胴の鍋に入れて、鶏ガラスープを作る。

冷たい空気に蒸気が舞い上がり、スープの表面が見えないほど。

この地鶏ガラ特製スープで、おいしいラーメンをお昼に食べる予定。
これはうまそうだ。


“こじゃっけい”を絞めた(2)<那須食卓の会>

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しばらく吊るされて血抜きされた後、鶏たちは順番に湯の中へ20秒ほど入れられる。
このあと羽をむしりやすくするための処置。

この湯加減が難しいとのこと。
ぬるいと羽がむしりにくくなり、熱いと鶏の皮がやぶれてしまう。

それにしても、この“こじゃっけい”はぜんぜん臭わない。
Wさんは、「魚粉などを与えず、海草やエゴマ油など自然なものしか与えていなかったからだ」と説明してくれた。


まるで風呂上がりのようなほかほかのこじゃっけいたちの羽を、数人でいっせいにむしる。

大きな羽から順にむしっていくのだが、やってみると思っていたよりも簡単に羽が抜けていく。

羽がむしられていくにつれ、見慣れた皮付きの丸鶏肉(パーティ用)の姿になってくる。

最初は羽むしりに抵抗があった僕らも、だんだんと慣れてきたというか、しまいにはわいわいとしゃべりながら皆といっしょに羽むしりをする。




数分で丸裸に。

まだ抜けない毛や産毛のような毛が残っている。
でももうすっかり「お肉」という風貌に。

さっきまで生きていたなんて、信じられないような。



火であぶって残った毛を焼く。

これで、ようやくスーパーの店頭に並べることのできる姿になった。


・・・・・・・・・・・・

このあたりまでくると、ようやく肩の力が抜ける。
現金なもので、なんだかお腹がすいてきたり。

“こじゃっけい”を絞めた(1)<那須食卓の会>

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僕たちが入っている<那須食卓の会>の代表のWさんが、
「卵を産まなくなった“こじゃっけい”を絞めようと思うので、これもひとつの『いのちの食べ方』だから、体験したい希望者はいっしょにやりましょう」
と昨年12月、食卓の会の例会でおっしゃった。

それが、とうとう実施の運びとなり、1月16日、20名近くの会員が朝からW代表のお宅に集まった。僕らは家族3人で参加。
鶏を絞め、そしてそれをその場でさばき、調理して食べる、という得難い貴重な体験をさせていただいた。

この日、絞める予定の“こじゃっけい”は、Wさんの飼っているまだ1〜2歳と若い10羽。
小振りな鶏で、卵も肉もおいしい品種だという。
白と黒のまだらの羽模様がきれいな鶏だった。


鶏の絞め方はこうだった。

1. まずひとりが鶏をしっかりと両手で背中側からつかむ。足をヒモでしばる。

2. 鶏の首を90度以上曲げて、背中の羽の内側に隠れるように収める。

3. もうひとりが首の頸動脈をナイフで切る。

4. 流れ出る血をボウルで受ける。
(この血もあとで料理となる)


首を切られてから絶命するまでの時間は短いが、(途中で意識がなくなるようだった)その間に1、2度突然全身の力を振り絞るようにして暴れるので、抑える人はしっかりと鶏をつかんでいないいけない。

僕は、この鶏を抑える役を少しやらせていただいた。

僕らが“いのち”をいただくために、今までは誰かにやってもらっていたことを、いまこの手で行っているんだ、と思いながら。自分に言い聞かせながら。
あきらかに身体に力が入っていた。

小振りな鶏とはいえ、瞬間的にものすごい力を出して逃げようとし、その力と動きに驚いた。

自分の手の中で進行したこと、掌から伝わったさまざまな感触は、「食べる」ということの宿命的重みや「いのち」の存在感を僕に突きつけてくるかのようだった。
今でも、鶏が絶命する前にからだが細かくぶるぶると震える感触を、まざまざと思い出す。


W代表のお宅の庭にあつまった食卓の会のメンバー。
庭の前(写真右手)には、広い田圃が広がっている。とても素敵な場所だ。

よく晴れて風もなく、あたたかい日だった。

2009-01-18

Kくん Happy Birthday Party at 籠

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1月14日、『籠』での話。

籠の店主・Kくんの誕生日を祝うパーティが、彼の友人たちが大勢集まって盛大に開かれた。
30名近くが祝いのため集まり、そして熱く盛り上がった。

僕は仕事があって夜の10時過ぎに遅れて参加したので、
この日のために用意されたプログラムの多くは見逃してしまったのだけど、
歌あり、踊り(フラダンス)あり、手紙の朗読あり、最後にはリンボーダンス大会あり。

『籠』のイベントって、いつも思うのだけど、なんか海外のパーティみたい。
思い思いのスタイルでなごやかーに集まって、でもいつの間にかみんな踊ってる、みたいな感じだ。
沖縄の宴会のよう、というと一番しっくりくるかな。
老若男女、みんなで飲んで歌って踊って、みんながすごく笑って気持ちいいから。


こんな風にたくさんの人に熱く誕生日パーティを祝ってもらえるKくんの人徳はさすがだなあ、と思った。
Rちゃんという素敵な伴侶の支えもあって、本当に幸せ者だと思う。
集まった彼らの友人たちも、芸達者だったりおもしろかったりノリがいい人ばっかりで、これもさすが。

人の思いやパワーやパフォーマンスがこの日この場所に集結した、という素晴らしさがあった。
あったかくてどんちゃん騒ぎで楽しいパーティだった。

「はっぴ ばーすでー とぅ ゆーーー!!」

誰よりも大きな声でお父さんへの思いを込めて声を張り上げて歌っているSちゃん(3歳)を見て、ぐっときたなあ。ちょっと涙が出そうになった。

2009-01-17

那須高原のおすすめ店・ペニーレイン

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前エントリーの続き。
那須高原の超有名店、ベーカリーの<ペニーレイン>です。

テレビ東京の「パン屋(パン職人?)選手権」で優勝して一気に有名になったとのことだけど、たしかにここのパンはすごくおいしい。
夏蜘蛛家としては、ホテルブレッドが断然おすすめのパンである。

お客さんいっぱいで店内の混み様もすごいよー。
春、夏、秋の土日などは、めちゃくちゃすごく混むので、僕らなんかは絶対近づかないものね。
閑散期の冬以外は、平日狙い。

店名の由来は、おわかりの通り、The Beatles から。
店内はいつもビートルズの曲が流れていて、オークションなどで入手したと思われるビートルズ関連のグッズ(メンバー使用の楽器など)もたくさん飾られているので、ビートルズファンは訪れる価値ありだ。

ここでひと言。
おいしい店は、地域の宝物。

2009-01-16

東急ビッグウィーク那須に泊まる

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東急 Big Week 那須に2泊した。1月10、11、12日の話である。

母がここの会員権を持っており(一番安いランクの会員権とのこと)、冬の閑散期など、各地のリゾートが混まない時期に限って(なにせ最安のランクの会員権なので)何日か泊まることができる。

去年も泊まったのだが、息子@5歳はよく覚えていて、
「また雪だるまを作ろうね」と、ここに泊まるのを楽しみにしていた。
残念ながら今年は雪がほとんど積もっていなかったので、雪だるまは作れなかったけども。

ビッグウィーク那須は、那須高原の中心、ロイヤルロード沿いの森の中にある。
那須国際カントリークラブの隣り、穐葉アンティークジュウリー美術館の斜め向かい。
御用邸にも近い。

ここの良さは、まず、広いこと。
那須の場合は、2階建てのコテージタイプになっていて、1階にリビング、ダイニング、キッチン、風呂、トイレがあり、2階に2つの寝室があって、広さは84平米もある。
家族2組でも十分、快適に過ごせるし、そういう利用法もきっと楽しいだろう。

そしてここは、機能性が優れている。
調理器具、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメイカー、皿やフォークの食器類など、必要なものは全部揃っていて、自炊もできる。食器乾燥機まである。
洗濯乾燥機、掃除機もあるので、たとえ数日間の滞在でも、ここに住んでいる感覚でいろいろ好きに過ごせるのがいい。

今回は、3連休にあたっていたので、真冬の閑散期とはいえ滞在客はそこそこ多かった。
去年は館内も温泉大浴場も貸切状態に近かったが。

露天風呂のある温泉スパにゆっくり入る以外は、なにをするでもなくコテージでゆっくり過ごした。
親のお陰で快適なリゾートライフ。。。

金があれば、こうしたリゾートの会員権を購入して、束の間にしろ快適な休日を過ごすことができるわけだが、自分の親にそれができても、果たしていまの自分ではどうだろうか。
まさかひがんでもしようがないし、将来までも悲観するわけではないが、現実で見ると親世代と自分の差を感じたりもする。

いろんな意味で、自分ががんばらなきゃ、ということだ。

2泊しての帰りがけに、那須界隈で最もおいしいパンを買える店<ペニーレイン>に寄って、ホテルブレッドを1斤買って帰った。

小さなことにも、もちろん、幸せは宿っている。
 

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