2009-01-20

“こじゃっけい”を食らう(5)<那須食卓の会>

朝9時に集合し、絞めて、さばいて、焼いて、味見で肉を食らって、時刻はそろそろお昼時に近づいた。
こじゃっけいのガラと野菜で出汁をとっているスープもそろそろいい感じに。

しかし、その極上ラーメンスープのその前に、もう一品、前菜があった。

それは、鶏の血のステーキ。
絞めた時にボウルに集めた、こじゃっけいの血を食すのである。

なんという食材であろうか。
食材は血。固まった血がそのまま料理になるというのである。

Wさんは言う。

「固まった血は焼くと、味はレバーになるんだよ。しかも、食べるとね、それは絹ごしのレバーなんだ。余分なものはなにもないからね」

絹ごしのレバーですか。そ、それは一度食べてみたい!

血が“絹ごしのレバー”になるまでのプロセスを紹介しよう。

















これが、こじゃっけいの血。血なので、もうすっかり固まっている。
10羽分でこれだけしかない。こじゃっけいは小さいのだ。
それにしても、なんという鮮烈な‘赤’であろう。
















この固まった血をナイフで縦、横に、賽の目にカットする。
すぅーすぅーっとナイフが入る。
















ボウルをふると、こんな風にばらけた。
血の塊なんだけど、その色の鮮やかさに目を奪われた。
キレイだ。
















オリーブオイルをひいて、ニンニクを散らし、賽の目の血塊を豪快に炒める。
加える味付けは、ここでも岩塩とこしょうのみ。
フライパンがふられるたびに、鉄板で熱せられた面が、チョコレートカラーに変わっていく。
















ニンニクの香ばしい香りが鼻をくすぐる。
おお、本当にレバーみたいになってきた。
血も炒めると肉みたいなこんな色になるんだなあ。
へえ、、、、

と思っているうちに、血のステーキ風料理はできあがった。


この「こじゃっけいの血のステーキ」の味はというと……。

うむ、レバー。
でも食感はさらっとしている。プルンとやわらかい。まさに豆腐のよう。
通常のレバーのようにもちっとはしていないくて、今まで味わったことのない不思議な味と食感だ。
いやあこれは血とは思えない。

なるほど。
これは言い得て妙の、“絹ごしのレバー”であった。

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