朝9時に集合し、絞めて、さばいて、焼いて、味見で肉を食らって、時刻はそろそろお昼時に近づいた。
こじゃっけいのガラと野菜で出汁をとっているスープもそろそろいい感じに。
しかし、その極上ラーメンスープのその前に、もう一品、前菜があった。
それは、鶏の血のステーキ。
絞めた時にボウルに集めた、こじゃっけいの血を食すのである。
なんという食材であろうか。
食材は血。固まった血がそのまま料理になるというのである。
Wさんは言う。
「固まった血は焼くと、味はレバーになるんだよ。しかも、食べるとね、それは絹ごしのレバーなんだ。余分なものはなにもないからね」
絹ごしのレバーですか。そ、それは一度食べてみたい!
血が“絹ごしのレバー”になるまでのプロセスを紹介しよう。
これが、こじゃっけいの血。血なので、もうすっかり固まっている。
10羽分でこれだけしかない。こじゃっけいは小さいのだ。
それにしても、なんという鮮烈な‘赤’であろう。
この固まった血をナイフで縦、横に、賽の目にカットする。
すぅーすぅーっとナイフが入る。
ボウルをふると、こんな風にばらけた。
血の塊なんだけど、その色の鮮やかさに目を奪われた。
キレイだ。
オリーブオイルをひいて、ニンニクを散らし、賽の目の血塊を豪快に炒める。
加える味付けは、ここでも岩塩とこしょうのみ。
フライパンがふられるたびに、鉄板で熱せられた面が、チョコレートカラーに変わっていく。
ニンニクの香ばしい香りが鼻をくすぐる。
おお、本当にレバーみたいになってきた。
血も炒めると肉みたいなこんな色になるんだなあ。
へえ、、、、
と思っているうちに、血のステーキ風料理はできあがった。
この「こじゃっけいの血のステーキ」の味はというと……。
うむ、レバー。
でも食感はさらっとしている。プルンとやわらかい。まさに豆腐のよう。
通常のレバーのようにもちっとはしていないくて、今まで味わったことのない不思議な味と食感だ。
いやあこれは血とは思えない。
なるほど。
これは言い得て妙の、“絹ごしのレバー”であった。








0 コメント:
コメントを投稿