2009-01-19

“こじゃっけい”を焼く(4)<那須食卓の会>

さて、さばくのも終わって、いよいよこじゃっけいを焼く。
ブロイラーではない、正真正銘の地鶏だ。
いったいどんな味がするのだろうか。


まずは、串に鶏の皮を打つ。
さばいたばかりで新鮮だから、見た目もぷるぷるしている。

鶏の肉のほとんどは、メンバー全員で分けて持ち帰るので、この場で焼いて食べる量はさほど多くない。
昼飯のラーメンの具にする(チャーシューの代わり)分と、あとは皆で味見する分だけを炭火で焼くのである。

そして皮は、さばいた際に出た半端な部分をかき集めたものだから、ほんのちょっとしかない。


ということで、できた皮の串はわずかに2本。
その串を炭火にくべて、こんがりと焼いていく。

見た目の、皮が徐々に焼けていく感じがたまらない。
うまそー!
ああ、ビールが飲みたくなってきた。

と思ったら、さっそくビールが登場。
Wさん、ありがとうございます。プシュッといただく。


さて、皮のお味はというと……。

焼き上がった皮は、今まで食べたことのあるどの焼き鳥の皮よりもうまかった。
皮を噛むとぐにっと反発してくるようなもちもちとした弾力があり、味がジュジュワッと歯の間に滲み出す。
コラーゲンだろうか、甘みがあって、皮そのものだけでなく、皮の下にあるうすい肉の部分がしっかりと味を主張する。
この旨味をどう表現したらいいのか。ピュアなエキスの味、とでも言えばいいのか。舌だけでなく、脳の味覚中枢にストレートに響くような力強い旨味なのだ。

焼けた量がとても少なかったから、食べられたのはたった一枚の皮。
でもそれだけで、ずっと噛み続けられそうなくらいのしっかりとした噛み応えと、こたえられない旨味が続く。
目をつぶって長く味わう。これは本当にうまかった。



続いて、手羽先とモモを焼く。

味付けは、削った岩塩とコショウだけ。

脂肪は鮮やかな黄色をしている。
スーパーで買うモモ肉の脂肪の色とは違って、まるでバターのような色。
赤い肉とのコントラストが鮮やかだ。




お肉のお味はというと……。

運動させないで成長させ、90日とか120日で出荷した若いブロイラー鶏の肉と比べると、運動量たっぷりな大人の地鶏の肉であるから、当然、かなりかたい。

だが、うまさはまったく比べ物にならない。
今までスーパーで買って食べていた鶏肉が、いかに水っぽかったかと思わされた。
このかたさは、肉に味がぎっちりと詰まっているかたさなのである。

噛んで噛んで噛みまくり、その旨味を味わう。

昔の人はこんな風にかたい肉を食っていたんだろうなあ、と思いながら一心不乱に噛み続けた。
そう、食らう、ということは力をこめて噛むことなんだね。

いやあ、ごちそうさまでした。



だが、この日の‘おいしさ’はまだまだ続くのであった。

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